100万円の印鑑というと、何でできているの?金?とか聞かれますが、金は機械でしか彫れません。

材質としての価値よりも、職人が費やした技術的な価値が100万円に値するということです。
それは印材には関係なく、ぽんやりと何を彫るかを考え、資料を集め、そして頭の中でなんとなく形になりそうだと思えたらラフを書き、しばらく時間を置き、ラフを見直し、資料を再度探し、 アイデアが固まったら2日以上掛けて印原稿書き、印刻作業も一度練習するので、2日以上かかります。
10日間以上の作業量と考えていいでしょう。

一日10万円の商品を作れる職人がその印鑑のデサイン、印刻作業で10日間の作業量で100万円です。 ですので、象牙でも本柘でも、価格に関係ありません。サイズは33ミリ角までです。
それより、大きいものは、ご相談下さい。




100万円の印鑑は、店頭のみでの、ご注文受付です。


    1. ご来店とお支払い

    日曜日は職人がお休みを頂いておりますので、日曜日以外でご来店下さい。
    申込み金として半額の50万円か、前金として全額の100万円をご用意下さい。 店頭では、現金のみのお取り扱いとなります。 1ヶ月以内の銀行振込も可能です。
    • 何に使うことが主目的か、自分のシンボルとして、法人のシンボルとして、神社仏閣の御朱印としてなど、どのように使うものなのか、お教え下さい。
    • 文字は何をお彫りするかお教え下さい。
    • 入れたいモチーフの資料などありましたら、お持ち下さい。
    押した印影を他の人に渡して、喜んで頂けるものを作りたいと考えています。

    2.お食事(最初のご来店の際に1ヶ月以降の日程を決めます。)

    お客様のことを知り、職人のことを知ってもらった上で、作成に入りたいので、まずはお食事をしましょう。
    はんこ屋のお客様の美味しいお店にお連れします。この代金も100万円の内です。

    3.ラフ案をもとに打ち合わせ

    お食事会の後、2ヶ月前後、はんこ屋のざっと書いたラフ案を元に、打ち合わせ。 これが最後の打ち合わせとなります。 彫る最後の最後まで考えますので、印稿を見せたりしません。 後は、はんこ屋を信じて頂いてのおまかせの作業になります。

    4.お引渡し

    ラフ案の打ち合わせから2ヶ月程度で完成予定。 残金のある場合は、お支払い頂いてからのお引渡しとなります。
    最初のご来店から5~6ヶ月で完成予定です。

サイズ: 16.5ミリ丸~30ミリ丸、21ミリ角~33ミリ角
印材: 象牙、牛角白、黒水牛、本柘

上記どのサイズでも、どの印材でも料金は100万円です。またオプションとして、黒水牛を金箔加工した印材を検討中です。

※ 印材の形状は左からそれぞれ、丸棒(細)、丸棒、天丸、角天、角丸ズンドウとなります。

1. 象牙

    アフリカ諸国は、象を保護するためにお金が必要です。保護するための資金を得ることを主目的に、現在も数年に一度、政府公認で象牙が取引されています。
    耐久性、重量感、質感、朱肉となじみが良く印影が鮮明性、どれをとっても最高の印材です。
    使っていくうちに朱肉を吸い上げて行くことから、運を吸い上げるといいます。但し、これは、芯の近くの芯に沿って加工された、象牙の「上」以上についてです。 (象牙のランクは印材屋さんによって表現が違います)
    当店では、「上上」と呼ばれているランクのものを使用しています。
    「目無し」という目が詰まっていて、目がないように見える特別象牙もご用意できます。ご希望の方は、納期、価格をお問い合わせ下さい。
    象牙の並以下は、目が荒いので耐久性もなく、彫りにくいため当店では使用しません。

2. 牛角白(うしつのしろ)

    オーストラリア産の若年牛の角。最初に、オランダ経由で入ってきったため、オランダ水牛と言われていました。
    簡単にいうとオージービーフで、お肉や皮がメインで、角は副産物。
    アメ色のものが一番良いとされています。1本ずつ、色合いが違うのも魅力です。
    捺印性が優れています。彫りやすいです。

3. 黒水牛

    インドの水牛の角を、樹脂を加えて真っ黒く染めたもの。
    本柘に比べて、重さがあるぶん、押しやすさがあります。

    角系の印材は、朱肉の油に強く、植物性の印材より強さがあります。

4. 本柘(ほんつげ)

    御蔵島線の本柘。植物性の印材として、古くから使用されていたもの。
    朱肉の油分を吸ってしまうと、硬くしまり過ぎて、弾力がなくなり、弱くなっていきます。

    捺印の際に、はんこを朱肉にべちゃっと押し付けないことと、使用後、すぐに印面を拭いておくことを心がけて下さい。

100万円印鑑見本

A:

神社の御札などに押されている印鑑のイメージで作ったものです。
宝玉の中に象形文字で名前を入れ、回りの雲の中に桃や魚などのアイテムを隠しいれてあります。

B:

昔の日本画の虎を題材に彫ったものです。縞の中にアルファベットで姓も入っています。

C:

好きな彫刻作品のイメージで文字を創造したものです。〒マークの雲も好評です。

印材でご説明させていただいた、33ミリ角までどのサイズでも、どの印材でも料金は100万円です。